こんな方向けの記事です
「損切りができず、ズルズル含み損が膨らんでしまう…」
「ロスカットって難しいし、どこで決めればいいのか分からない」
「一度の損失で資金が大きく減ってしまって怖くなった」
こうした悩みを抱えるFX初心者は非常に多いです。 特に、最初にロスカットルールを定めていないと、 感情に振り回されて大きな損失を出す原因になりがちです。

また損切できなかった、、、
この記事では、FXにおけるロスカットの基本から、 初心者でも守れる“簡単で実践的なルール”までを、 できるだけ分かりやすく解説していきます。
ロスカットとは?|基本的な意味と必要性
ロスカットとは、保有中のポジションが一定以上の損失に達したときに、 自動的に損失を確定させる仕組みです。
主に2種類の意味があります
- 強制ロスカット:証券会社が定める基準で自動的にポジションを決済する仕組み
- 自分で決めるロスカット:あらかじめ損切りラインを設定しておく、自己管理型のルール
初心者が特に大切にすべきは「自分で決めるロスカット」。 これがないと、感情的にポジションを引っ張ってしまい、 予想外の暴落やスプレッド拡大で大損するリスクが高まります。
なぜ初心者はロスカットができないのか?
心理的バイアスが邪魔をする
- 損失回避バイアス:「もう少し待てば戻るかも…」という希望的観測
- 認知的不協和:「損を認めたくない」「失敗を受け入れたくない」という防衛心理
これらの感情が、冷静な判断を奪ってしまう原因です。
経験が浅く“想定損失”が見積もれていない
ロスカットをどこに置けばいいか分からない、というのも大きな要因。 適切な損失許容幅を知らないと、
- 近すぎてすぐに刈られる
- 遠すぎて大損する という状況になりがちです。


ロスカットルールの簡単な作り方
ステップ1:1回あたりの損失額を決める
まずは、自分の資金に対して“どれくらいの損失までなら許容できるか”を決めます。 一般的な目安は、1回のトレードで資金の1〜2%まで。
例)10万円の口座なら、
- 1% → 1,000円の損失まで
- 2% → 2,000円の損失まで
これが“損失の上限”です。
ステップ2:損失額からロスカットpipsを逆算
損失額とロット数が決まれば、 「何pipsで損切りするか」が決まります。
例)10万円口座、0.1ロット(1pips=100円)で、
- 1,000円の損失許容 → 10pipsが損切り幅
これで「チャート上のどこにロスカットを置くべきか」の目安が見えてきます。
ステップ3:チャートに「根拠ある位置」を探す
単純に「10pips下」と決めるのではなく、
- 直近の高値・安値
- サポレジライン
- MA(移動平均線) など、“テクニカル的な根拠のある位置”にロスカットを置くことで、 意味のある損切りになります。
実践例:ロスカットルールを適用したトレード
【例1】15分足・トレンドフォロー型
- 資金:30万円
- ロット:0.3ロット(1pips=300円)
- 許容損失:2% → 6,000円
- 損切り幅:20pips
→ 20pips以内に「直近高値」がある位置でエントリーする → 直近高値を超えたら潔く損切り
これにより、“損失を計算したうえでの判断”ができるようになります。
ロスカットルールを守るための心構え
「1回の負けで全てを否定しない」
ロスカットを“負け”と捉えると、守れなくなります。 ロスカットは「大きく負けないための戦略」であり、 長期的な勝率を支える“防御手段”です。
トレード日記で“反省と記録”を習慣化する
- なぜ損切りになったのか
- ロスカットルールは守れたか
- 感情はどうだったか
これらを記録しておくと、 感情に左右されないトレードが徐々にできるようになります。
よくある質問(Q&A)
Q. ロスカット幅を広くすれば勝率は上がりますか?
A. 一時的に上がるかもしれませんが、損失が膨らむリスクも高くなります。 勝率よりも、損小利大のバランスが重要です。
Q. 逆指値(ストップロス)は毎回入れた方がいいですか?
A. はい、必ず入れましょう。相場は突発的な動きがあるため、 逆指値は“命綱”です。
まとめ|ロスカットは「感情から自分を守る盾」
ロスカットルールは、負けを受け入れるための仕組みではなく、 自分の資金と感情を守る“盾”です。
- 資金に応じた許容損失を設定する
- テクニカル根拠のある位置に逆指値を置く
- ロスカットを守ることで、次の勝ちトレードにつなげる
この3つを意識するだけで、 トレードの安定感は格段に向上します。
「ロスカット=悪」ではなく、 「ロスカット=長く生き残るための戦略」と捉えて、 まずは自分のルールを作ってみてください。

